
どうしてこうなってしまったのか。
結果
- スマホのOSシェア 0%
- パソコンのOSシェア 0%
- パソコンのハードシェア 0% (NEC/富士通もLenovo傘下)
- AIシェア 0%
- 自動運転(ロボタクシー)シェア 0%
2025年、国産ITの世界での存在感は完全に消滅。
年表
年 | 国内で起きた出来事・判断 | 海外動向 | “負け” が可視化された指標 |
---|---|---|---|
1991 | 松下が BTRON ノート「1B/note」を発売するも普及せず。 | Windows 3.0/3.1 が世界標準化へ加速。 | 学校導入計画も頓挫し、国産PC-OS構想が実質終息。 ( ja.wikipedia.org ) |
1995 | Windows 95 ブームで国内PCは一気に“Win一色”に。 | マイクロソフトが OS 市場を世界的に独占。 | TRON 陣営は周辺機器・組込へ退却。 ( ja.wikipedia.org ) |
1999 | NTTドコモが iモード 開始(先行優位)。 | 米で Google 設立、ブロードバンド普及。 | モバイルWeb規格がガラパゴス化、海外展開ゼロ。 ( note.com ) |
2001 | 半導体世界シェア、日本メーカー49%→急降下期へ。 | Intel・Samsung 等が微細化競争を主導。 | 2020年には 6 % まで陥落。 ( diamond.jp ) |
2003 | DoCoMo の3G・iモード海外挑戦が相次ぎ失敗。 | GSM/W-CDMA 陣営が欧米を制覇。 | 欧州子会社撤退で1,000億円超の損失。 ( note.com ) |
2007–08 | iPhone 発表(米)→ 2008年日本上陸。 | スマホという新カテゴリ誕生。 | “iPhoneショック”で国内メーカーの優位崩壊。 ( ascii.jp ) |
2011 | NEC→Lenovo JV、国内PC首位が外資傘下に。 | HP・Lenovo が世界PC首位争い。 | 日本製PCのグローバル比率 1桁へ転落。 ( news.mynavi.jp ) |
2013 | NEC・パナソニックがスマホ新規開発を停止。 | サムスン/Apple 2強時代。 | “撤退ドミノ”の起点。 ( monoist.itmedia.co.jp , k-tai.watch.impress.co.jp ) |
2014 | ソニー、VAIO事業をJIPへ売却=PCから撤退。 | Chromebook台頭、Surface拡販。 | 日本ブランドPCが相次ぎ市場消失。 ( av.watch.impress.co.jp ) |
2015 | 検索で Yahoo!JAPANシェア40%→急落開始。 | Googleアルゴリズムがスマホ最適化。 | 2025年 Google 82 %、Yahoo! 9 %。 ( stock-sun.com , gs.statcounter.com ) |
2017 | 国内独自OSフィーチャーフォン生産ほぼ終息。 | Android/iOSが世界スマホOSの99%以上。 | “ガラケー文化”の幕引き。 ( wired.com ) |
2018 | パブリッククラウド主戦場へ——国内勢はIaaSで影薄。 | AWSが世界シェア約32%。 | 国内市場でもAWS首位、国産IaaSは数%。 ( deha.co.jp ) |
2020 | コロナ禍でDX需要急増も、紙・ハンコ文化残存。 | Zoom・Teams ユーザー数が桁違いに拡大。 | OECDの「企業ICT活用指数」日本23位。 |
2023 | 京セラも個人向けスマホ撤退を発表。 | 中国OPPO/Vivoが欧州攻略。 | 国内スマホメーカー、法人向けニッチに縮小。 ( news.mynavi.jp ) |
2024 | 生成AI開発に乗り遅れ。 | OpenAI・Google・Anthropic がLLM競争。 | “AI推進人材不足”が最大課題。 ( pwc.com ) |
2025 | スマホOSシェア:iOS 62% / Android 37% / 国産0%。 | 世界でもAndroid 72%、iOS 27%。 | ハード・OS・プラットフォーム、完全輸入依存。 ( gs.statcounter.com ) |
2025 | 公道で常時乗客を乗せているL4ロボタクシーはゼロ。 | Waymo・Cruise・Zooxが北米、Baidu・WeRide・AutoXが中国で数百台規模のサービスを継続。 | Toyota・Nissanの走行は数百~ゼロマイル。 |
座談会
(テーマ:日本 IT“敗北”年表を眺めながら)

う〜むだっちゃ……1990 年代の BTRON や iモード、ワクワクした技術はいっぱいあったのに、気づいたら世界標準に乗れず“ご当地仕様”になっちまったべさ。地元企業が頑張ってた頃を思うと、ちょっと切ないんだっちゃ。

私、小学生の頃に iPhone が来て「え、タッチパネルで全部できる!」って衝撃だったの。そこからスマホ OS は iOS と Android の 2 強。日本メーカーのスマホは次々撤退、ってニュースを見てゾッとしたよ……。

“なぜ負けたか”を一言で言えば 「自前で囲って標準化で出遅れた」。
規格交渉前に完成度を上げすぎ→他社が入り込む余地ゼロ=採用されない。
ハード優位=プラットフォーム不在→OS・クラウド・アプリ課金を握れず収益が蒸発。
国内市場依存→ボリューム不足でサプライチェーンが不利。 “技術が悪い”んじゃなく、戦略が欠けていたわけね。

でも地方の中小でも活きる分野はあるべさ? たとえば 組込み OS とか 産業用 IoT とか、まだニッチだけど世界に食い込めそうだっちゃ。

そうだよね! しかも今は AI で、設計スピードもテストコストも桁違いに下げられる。
「最初からグローバル前提」でスモールスタートすれば、規模の壁も前より低いかも。
「最初からグローバル前提」でスモールスタートすれば、規模の壁も前より低いかも。

1️⃣ まず プロトタイプを外に投げる——標準化プロセスを“実装しながら”交渉。
2️⃣ ハード単体で勝とうとしない——データと API を“売上の源泉”に据える。
3️⃣ 国内 100 点より世界 60 点——未完成であっても翻訳・SDK を同時公開。
2️⃣ ハード単体で勝とうとしない——データと API を“売上の源泉”に据える。
3️⃣ 国内 100 点より世界 60 点——未完成であっても翻訳・SDK を同時公開。

なるほど! じゃあ「世界を視野 に、未完成でもTry!」が合言葉かも。私もまずは英語で README 書いてみるね。

んだんだ! オラも地元の製造業と組んで、AI×ハードの実験を世界に発信するべさ!

よし、思考停止せず——
次の年表は、私たちが書き換える番よ。
次の年表は、私たちが書き換える番よ。